限定エディションとは何か。番号入りの家具を読み解く

Vigne レザーの Strata N1 チェア

エディションとは、ひとつの約束です。定められた数だけをつくり、それ以上はつくらないという約束。版画や彫刻の世界では何世紀も前からある考え方ですが、家具ではまだ珍しく、購入の前に理解しておく価値があります。

エディションとは

限定エディションとは、あらかじめ示された数だけ制作され、その数に達したところで、その版が締め切られるデザインのことです。通常は一点ごとに「12点中04番」のような番号が付され、ほかのどの一点とも見分けられ、時を経てもその行方をたどれるようになっています。エディションの規模は最初に定められ、需要に応じて増えることはありません。

番号、証明書、来歴

番号は、それだけではただのラベルにすぎません。意味を与えるのは、その背後にある記録です。きちんとしたエディションには、デザイン名、番号、制作者、そして理想的には最初のオーナーを記した作品証明書が添えられます。品物とその書類をともに保管することで、来歴、すなわち、どこから来て誰が所有してきたのかを記録した物語が形づくられます。来歴があるからこそ、未来のオーナーや保険会社、オークションハウスは、目の前にあるものが何なのかを正確に知ることができるのです。

コレクターが大切にする理由

人がエディションを蒐集するのは、美術品を蒐集するのと同じ理由からです。ほかにわずかな人しか持たないものを所有する喜び、そしてデザイナーの仕事の、ある特定の瞬間とのつながり。最初のエディションは、洗練され、繰り返され、変更される前の、はじめに構想されたままのデザインを記録しています。

購入前に確かめたいこと

  • 総数はいくつですか? その数が一点ずつを数えたものかセットを数えたものか、すべての色を合わせた数か色ごとの数かを確かめてください。全部で12セットというのと、色ごとに12というのとでは、約束の意味がまったく異なります。
  • 番号は品物そのものに記されていますか? 証明書と一致する控えめな印が品物にあれば、両者はいつまでも結びついたままです。
  • 証明書には何が記録されていますか? デザイン名、番号、素材、日付、そしてオーナー名が記されているかを確かめましょう。
  • エディションが締め切られたあとは、どうなりますか? そのデザインが再び制作されることはあるのか、あるとすれば、のちの品はどう異なるのかを尋ねてみてください。

Strata N1 チェア

Strata N1 チェアのファースト・エディションは、12の住まいのためにつくられます。1脚から8脚で構成される12のセットを、7色のレザーのいずれかでお仕立てするため、エディションの総数が96脚を超えることはありません。チェアには一脚ごとにセット内の通し番号を付し、各セットは、手作業で封蝋を施した作品証明書とともに、オーナーのお名前で記録されます。より大きなセットや特注のご依頼は、エディションとは別に制作いたします。12番目のセットのオーナーが決まった時点で、ファースト・エディションは締め切られます。

セットは、ウェイティングリストにご登録の方へ優先してご案内いたします。